麻雀では20年間無敗、伝説の雀鬼と言われた桜井 章一氏が書く、人間観察論。
圧倒的な人生経験に裏付けされた経験則を淡々と述べており、憧れるほどかっこいい存在。
人を注意深く、誰も到達したことのない領域で観察が出来る人の視点ということで非常に得るものがあった。
自分自身ここまで人を見れているかと言われるとそんなことは決してない。
少しでも取り込んで役立てようと思える一冊。
目次
- 第1章 「癖」は心を丸裸にする
- 癖はその人の真実を表す
- 誰も癖からは逃れられない
- 精神のメタボ癖がついた現代人
- 無駄な力みで両手の親指が反る
- 自然に生きる人は癖が少ない
- ”酔い癖”が人を愚鈍にする
- 対局相手の心理は動き癖で読める
- 性格ではなく癖を直す
- 第2章 体の動きを見ればすべてわかる
- 人は「擬態」する生き物
- 不要で違和感ある動きの警告
- 揺れは心身の視点が外れた証拠
- 増える「動かない」人々
- 横に開いた目の人が増えている
- 「目力」を失った日本人
- 大局を捉える「全体眼」を磨け
- 「第一印象」は日々に移ろうもの
- 現代人の偏った歩き方の理由
- 囚われが地から足を浮かせる
- 衝突せず都会の雑踏を歩ける秘密
- ”歩く”ことにもレベルがある
- 貧乏揺すりが秘める意味
- なぜ欧米人は身振りが大きいか?
- 牌を捨てる行為に美醜が表れる
- 一流でも勝利の一歩手前で震える
- 「柔らかさ」こそ本当の「強さ」
- 気配を消せば相手の隙を衝ける
- 少年時代の私が魅了された男
- 第3章 人間の本質を見抜く方法
- 人を扱う感覚を磨け
- 空気を三分の一しか吸わない人々
- 自分の内、外、中心核を見る
- 厚みがどんどん薄くなる現代人
- 刺激と欲をコントロールせよ
- 平気で嘘をつく人々
- 虚勢の人は大事なものがない人
- 「ながら生活」のすすめ
- ダメな性格は直さず「緩和」する
- 縦・横関係の十字ラインを持つ
- 「しがらみ」は存在の空洞をつくる
- 自分自身を救う方法
- 勝ったら、譲る
- リーダーとしての間合いの取り方
- 第4章 人生を見透す技術
- 変わりゆくもの、変わらぬもの
- 忘れていた一面を思い出す
- きっかけのボールが人生を変える
- ゲンコツがくれた人生の転機
- 「無茶苦茶」から「苦茶」を取る
- どこまでも未完を求める
- できない人から学ぶ
- 良い真似、悪い真似
- 「絶対に」「関係ねえ」という病
- 語尾上げに見る無責任の風潮
- 優しさの迷惑
- 夢や希望がなくても生きられる
- 子供を叱らないで修正する方法
- 誰も「シグナル」を発している
- 結果より挑んだ過程こそ尊い
- 第5章 立ち居振る舞いからタイプを見極める
- 内面の格好をつける生き方
- 「自分を売る人」は格好が悪い
- 「心の装い」を解けば楽になる
- 人口の明るさ、天然の明るさ
- ”狂”の世界に迷い込んだ人々
- 社交的な人と詐欺師の境界線
- 服装一つで見抜ける心性
- 一方的に話すのは寂しさの反映
- 無口な人は怖さを知る人
- クールな人、熱い人
- やたら謙虚な人、高飛車な人
- 自分に厳しい人、他人に厳しい人
- すぐ根に持つ人の真実
- 人の悪口しかいわない人
- お調子者は是か非か
- 上から目線の人の正体
- 愚痴をいう人は「愚図」な人
- わがままな人は格好の反面教師
- 言い訳癖の人は不安逃避型の人
- 「存在感がある」とはなにか