脳の呪縛=バイオパワーが本書のキーワード。バイオパワーは日本語訳で生権力で、物理的な制限がないにも関わらず、誰かに見られているかもしれないという状況が作られるだけで行動が制限されるというもの。これが脳の呪縛に他ならない。このバイオパワーという概念を脳機能としての解説から、実社会、国家、思想という各段階で紐解いてくれる。それを理解することが、自由になる方法と説いている。
抜粋
- 「不自由を選択しているのではなく、不自由を選択させられている」
- 日本人は、「人の目を気にしてしまう特性が強い」といわれます。
- 「相手のいうことを受け入れて従う以外に自分は生きていくことができない、と最初から思い込んでいた」
- ますます生きづらくなっていく世の中で、どうすれば自由な自分を保ち、魔女狩りをかわし、嘘や詭弁に踊らされずに生きていくことができるのか
- 経済的なゆとりを持ち、快適な部屋に暮らし、好きなものを食べ、明日の生活費を心配せずに眠ることができるとしたら、若者たちは誰も自分が生きづらい立場に置かれているとは思わないでしょう。
- 日本の貧困問題は、意図的に生み出され、意図的に野放しにされてきた
- 小さなペナルティーが重なることによって心理的な抑制が働くようになる、それが現代心理学の基本です。
- 誰かに監視されているという暗黙のプレッシャーがあると、じっさいには監視されていなくても、監視者の期待するように行動させてしまう力」
- 権力側が用意した考え方、思想、規制などに従って生きるように国民を仕向け、そうすることで死亡率を減らし、出生率を増大させ、平均寿命を延ばし、国民の力をより効率的に国家に集中させようということです。
- 日本人のほぼ全員が、少しでも生活レベルの高い相手、少しでも金持の相手を、叩き落としたいと無意識で思っている
- 慣れ親しんだソーシャルメディアを捨て、より小さなソーシャルメディアに移行していくことが、生きづらさから逃れるひとつの方法
- エフィカシーとは、「自己のゴール達成能力の自己評価」
- なぜ口を衝いて出るかというと、その人のエフィカシーが低いからです。自己評価が高ければ、他人のすることにわざわざ悪口をいおうなどとは考えません。悪口を投げかける相手のことを、自分と同レベルだと認識しているから、そういう考えが浮かんでくるわけです。
- ほんらい意見とは、自分で調べ、自分で考えた内容を指すのです。
- 言語化された情報を読むときも、意見は聞かずに現象だけを読むのです。
- 重要なことは、現象を見て、それを自分の胸に落とし、内側から発せられる自分の声に耳を傾けることなのです。
- 人間は、究極的に「奴隷として幸せに死ぬか」「その世界を離れて一人ぼっちの神官として死ぬか」この2つのどちらをとるかしかありません。
- 経済的な自由を確保する方法は、私は2つあると思います。 ひとつは、起業で思いっきりお金を稼いでしまうこと。 もうひとつは、既存の経済システムから降りてしまうことです。
- お金のあるところでビジネスをする
- 彼に対する私の提案は、英語のホームページを立ち上げて、日本に支店を置くアメリカの投資銀行に、「お任せください」と直接メールを送りなさい
- 1000人のうちの1人が狂喜乱舞するような価値をつくることです。
- 既存の経済システムから降りる」
- ただし、それに近い生き方はあります。けれどこれは世を捨てるということですから、本気で釈迦のようになるつもりでやらなければなりません。
- 既存の経済システムから降りるというのは、既存の経済システムにはない何か具体的なことを、本気でやり遂げたい人にかぎられます。
- 貧困を拡大させたい、国民から情報を隠したい、あるいは戦争のできる国にしたい、そんな政府を私たち被支配者が選ぶはずがありません。もし自由な心を持つ国民が投票をしていたら、こんな政府はもとから成立していなかったということです。 ならば、支配されたいと思うクセをやめなくてはいけません。 自由になるとは、そういうことなのです。